梅田君が涙したと言う

梅田君(富山生まれ、ドラマー)のブログ読んでたら、
「岡村(靖幸)ちゃんの曲を聴いて涙したり」みたいなこと書いてあって、
そういや最近どうしてんのかなと思って調べたら、
また捕まってるじゃないですか。岡村ちゃん覚醒剤で。
知らなかった。
そりゃあ梅田君も涙するわ。ナミダ3乗だわ。

僕、昔はどっちかというと岡村ちゃん嫌いだったんですけど、
最近になって聴き返してすげえいいなと思っていて。
だから残念ですね。ライブもそのうち見たいと思っていたので。
またやっちゃったんですね。

んー、薬物使用についてですか?んー
まあもったいないですよね。
マイルス・デイビスくらいストロングな体と精神であるならば、
やってみるのもいいんじゃないかと思うんですけど、
あれは人間というよりも銅像に近いですからね。
あいつは金属ですよ組成がきっと。
だから僕ら人間にはやっぱしケミカルはトゥー・マッチじゃないすかね。
効き過ぎて多くの時間をただ捨ててしまう。
捕まるし。

まあしかしどっちにしても、音楽が良かったら、
それがどんな由来で出来てようが、関係ないですね。
ミセス・ラヴェットの人肉パイ屋の汚水のせせらぎにだって、
うつくしい旋律が、あるやもしれない。
シャブったマッキーの旋律もその後ちゃんと日本を席巻したでしょう。
何だっけ曲名。世界にひとつだけの花だっけ。興味ないけど。でも売れた。

ああ、でもなんかね、
深刻に薬物にはまり込んだ人って、
「何か」が「永続的に」「取りさらわれた」感が、
その雰囲気、あるいはその音楽において、現れてくる気がします。

ビーチボーイズブライアン・ウィルソンが、
廃人生活まっただ中の頃に作ったアルバム『LOVE YOU』
これねえ、なんだかとにかくすごくざらっと、
なにか聞いててざざくれた引っかかる感情が
湧いてくるんですよね。
なんかね、もう無目的に開かれっぱなしの
エネルギーの放散、にやられる感じ。
蛇口が開きっぱなしで受ける容器は無い。
「取りさらわれてる」から出っぱなし。


天気:晴れ
BGM:ビーチボーイズ『このままでいいじゃん(Let Us Go on This Way)』