出たぞスライ

出たぞスライ。
金色の衣装に身を包み。

DON’T CALL ME NIGGER,WHITEY
FAMILY AFFAIR
SING A SIMPLE SONG
STAND!
IF YOU WANT ME TO STAY
I WANT TO TAKE YOU HIGHER

を歌った（抜けてないよね？）。

ファミリー・アフェア、あの声が出てきたときに
ちょっと潤んでしまった。濡れた。
けっこう声出てた出してた。
バックのバンドもたいそう良かった。
妹ローズと、その娘と、いろいろいた。

あのね、今でもあの衝撃を覚えてるんですよ。
高校、たぶん3年だったかな
『モグラネグラ』って深夜番組があって、
それでウッドストックの映像を流したですよ
そう、スライが『ハイヤー』を歌っているあれを。
圧倒的な破壊力を持っていました。
なんだこれは、と本気でびびりましたものね。
こんなのが、あるんだって。

スライの『ハイヤー』
ゴダールの『気狂いピエロ』
この２つは僕の何かを内側から押し拡げた
何ものかでした。
安心した側面もあったんだよね　すなわち
存在の核みたいなものそのままをぶしつけて、
それを作品とせしめている
その具体的な姿を見て得心したんです。
「これでもいいのだ」、と。
こんなのが、あるんやんちゃんと、って。

みたいな思い入れ満点で見つめてたから
ちょっとこみ上げた。
スライの生の声が聞けて、
とにかく満足。でした。

天気：ときどき雨
今日のミッシング：２０世紀少年の１巻だけがどこ行っても売っていない。考えることはみな兄弟、ですか。