茶沢通り

CDのプレスの打ち合わせのため、ちゃりで三茶へ。
道すがら、ひっそりとたたずむ古道具屋発見。
『刀、買います』とか看板に筆文字で書いてある。
ふーんとか思って見てたら、
紫色のベレー帽をかぶった爺様がひとり、
慣れた感じでお店に入っていった。
「ベレー帽なんや、やっぱり」と、思わず吹き出しちゃった。
あまりにもべたでベターな古道具系な身なり。はまりすぎ。
なんとなく定番の格好って、どんなジャンルの趣味ごとにも決まってるようで
例えば「YO!YO!」のヒップホップな兄ちゃん達が、
なぜかみんなキャップをナナメにかぶってるのと、
爺様のベレー帽は大差ない。その意味合いにおいて。
属しているという主張であり安心でありテイストであり。
それでいて、それぞれに微妙なこだわりがあるんだろう。
これ、どこそこの、みたいな。

ところで、刀の世界も深いみたいよかなり。
以前働いていた焼き鳥屋の社長は造詣が深くてですね、
ふるーい図録みたいなやつ見せられて、説明を受けたことあります。
別に「その筋」の人ではなかったですが
いつの時代のなんたらとか、誰それが造ったとか、材がなにとか、
うん、入り組んでました。
しごくご隠居向きの趣味ですよね。
そういえば、フィル・スペクターは拳銃マニアでしたよね
使用人のおばちゃんだか誰かを撃ち殺しちゃったんですよね。
「あれは事故だ」とか言って、まだ公判中なんかなあ?
んんー、
刀なんかでも常に枕元に鎮座ましましていたら、
そのうち本当に誰かを切りつけたくなっちゃったりするのかもね。
怖いね。やだね。
銃刀は、従来どおり、これからもずっと、
規制しておきなさいよ、ニホン国。


天気:まあまあ(so-so)
頭の中BGM:ピチカート・ファイヴ『陽のあたる大通り』