レリーフに集まる

前夜、ライブを終えて、名残惜しさを我慢しつつ、急ぎ家に戻り、
出発。中央アルプスへ。
目的は、レリーフ
大事な仲間を弔うレリーフに、みんなが集うわけだ。
日大山岳部
僕の古巣。

久々に会う先輩、後輩。
卒業して10年だけど、こうして会してみると、
10年を感じない。
実際にはいろーんな事が、起こったんだと思う
でも、こうして顔を合わせると、あの時のまま。
同じ顔してみんな笑っている。
やっぱりうれしい。

駒ヶ根に午前3時ごろ着いて、
無理やり車中泊。男4人。
もちろんほとんどまんじりともせず、朝。
宿泊組と合流して、千畳敷ロープウェイ。
降りると強風どしゃ降り。
他の観光客がだめだねこりゃ、と慄然と肩を落とす中、
われわれはどーんと出発。1列で稜線を目指す。
30分くらいで稜線、
きたきた 強烈な横風。雨あられ
僕が着てる雨具も13年もので防水なんかもう効かないから、
内側までずぶぬれだ。寒い。
3000m級の稜線歩き、まっすぐ歩くのも一苦労。
でも気分は悪くない。
ただただこうして雨風に打たれるのみな感覚、
思い出した。気分は悪くない。

視界もほとんど利かないなか、
稜線からちょっと下った場所にあるはずのレリーフを探す。
しばらくかかったが無事見つかって、
レリーフを触る。
笠原さんが持ってきた新潟の銘酒をぐびぐびとレリーフにあびせて、
部歌を歌い、黙祷。
再会する、あいつと。
今日のこの天気では空木は見えない。
あれからしばらく時が流れたが、
山はずっとここにあり、
こうしてわれわれも今またここにいる。
時間のフェーズががちんとはまった。
笠原さんに「来てよかったですね」と言ったら、
笠原さんは「そうだね」と言った。

山はあたたかい。おりゃあ好きだな。やっぱり。
また会いましょう。


天気:雨
昼ごはん:ソースかつどーん(駒ヶ根名物なんだってねおりゃー知らんかったよ。ローメンも。)
帰りの車中BGM:福山雅治『HELLO』(ちなみに大渋滞。)