影を慕いて古賀政男

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というわけで、仙台、つまのご両親とともに、
「宮城」蔵王へ。山形側と宮城側に、蔵王はそれぞれある。
知らなかった。
70歳を超える義父が連れて行ってくれたのは、
古賀政男の歌碑。
きっと、僕が歌をやっているということで、
「んじゃ連れて行ってやるべか」と、
思い立ったのだろう。ひそかにじんとする。が、
これは渋い。古賀メロディの歌碑。そうとうに渋い。
知らんでしょう?古賀政男
この人。
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美空ひばりの『悲しい酒』とか藤山一郎の『丘を越えて』など
国民栄誉賞も穫った大作曲家よ。昭和の。
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このステップに立つと、かの名曲『影を慕いて』が
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流れるわけ。知らない曲だが知ってる気もする名曲だ。

この歌碑、林道の奥にひっそりとたたずんでおり、
硬派に誰も待ち受けない。ひじょうに分かりづらい場所にある。
今日ももちろんわれわれ以外に人気はない。
奇跡の邂逅であった。

古賀氏がまだ若き頃、ここらで「自殺を」図って、
親友に留められた。その経験をもとに『影を慕いて』を書き、
大いにヒットした。ということである。

冒頭のタヌキ像は、歌碑のすぐわきになぜかでんと、
立って居ル。


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