根性焼きの痕

以前ある店で一緒に働いていた、当時某大学生のキムラ君、
ある日腕をまくって僕にこうのたまったものだ。
「これ、ふっ、根性焼きっすよ根性焼き
http://zokugo-dict.com/10ko/konjyouyaki.htm
高校の頃、とある名門野球部に所属(甲子園常連)しており、
根性を競ったそうだ。
見れば確かにきっちり、跡が数カ所、ひきつれてあった。
ちょっとまんざらでもない感じの表情だった。

根性とは関係なく、僕の腕にもやけどの痕がいくらかある。
日々油を使う仕事をしているからだ。はねる。
おそらくはそのいくつかは死ぬまで残るだろう。
同じ残るなら、上記のキムラ君みたく、
見るたびにビー・プラウド・オブな誇らしい気持ちに
なるような痕が、いいよね。

高校時代やはりとある名門野球部に所属していたという
(今やすっかり)残像カフェの梅田君に、今度きいてみよう。
「ねえ、根性焼きの痕、ある?」
やけどは一杯してそうだけどね、別の意味で。
梅田君はほら、もてるから。
ね。


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