ダイナマイト、青、空、海

12年ぶりに『気狂いピエロ』を見た。
ずっと「きぐるい」と読んでたんだけど、
何年か前、あるひとが「きちがい」だと教えてくれた
辞書で調べてもやっぱりそうですね。
でもキグルイのほうがいまだに、しっくりきますね。

12年(くらい)ぶりに『気狂いピエロ』を見た。
いままた、観ときたくなったんです。あの、あおの、ドラマを。

「こちらであり、あちらであり」とゆう、
混沌としててかつ、整然とした人生自身のふしぎに、
きわめてショッキングな色と結末をもって
まともに処した表現、作品。

それは、高校生だった僕に、
歓喜と混乱とを、まとめてずどどんと、
もたらした、思い出深い
重要な映画なんですよ。
まさに初体験でした。初体験ものがたり。

いま僕は、なにかゼロから創ろうとしているわけで、
そこでもう一度、あそこに立ち還りたくなったわけで。

あの冒頭の、アルファベット「A」から順番に、
クレジットが浮かんでくるとこから、
鮮烈によみがえりましたですのよ。
なんとも不穏な、予感みたいなソレが。
ダイナマイトの硝煙は、もう付近を漂っている。

アンナ・カリーナって、こんなにうつくしかったっけ?

12年(くらい)前と同じく、
「あたまの中1つの音楽がずっとぐるぐる回り続けている、小太りの狂った男」が、
いやに印象に残ります。
ぐるぐる、ぐる。
フェルディナンは嘲笑して、立ち上がります。

原色は、褪せない。


天気:曇り(夜はでも涼しい)
BGM:レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『メイク・ユー・フィール・ベター』〈新譜、この曲はかっちょいいね。〉
朝ご飯:食べず
昼ご飯:パプリカとチキンのカレー(MCC)、コンソメスープ
晩ご飯:豚肉とモロヘイヤともやし炒め、厚揚げ(男前のやつ)、グリンサラダ、白ごはん