文字がらみ

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とある街の皮膚科の看板
文字の形、怖くないですか?
裂かれそうな感じ。皮膚科だけに。

―ドアを開けると人気はない。
腰まで伸びた髪の看護婦が、無言で処置室を指差す。
中にひとり、大きく腫れ爛れた鼻の医師が。
「どうなさいました?」
脇のベッドがぐずぐずと濡れている。
さきほどの看護婦が、
大きさの違う三種類のメスと、取っ手の大きな鋏、
そして木槌、の入った銀のバットを手に、
気づくと背後に立っている。
「口を大きく開きなさい」鼻の爛れた医師が言う。
「開くのよ」すえた匂いの看護婦が苛立つ。
通りに面した奥の窓から、
野球帽をかぶった狐目の少年がこちらを見ている。
「さあ、開くのよ」看護婦がせっつく。
諦めて口を開ける僕。
爛れた鼻の医師は、真ん中の大きさのメスを、カチリ、手に取った。
看護婦が矯正中の歯を剥き出しにしてニヤリ笑む。
柱の掛時計の針が、鋭利に午後三時を指し示す。
午後三時。
少年はまだこちらを見ている―

みたいなー。イメージですかね。
んで、医師と看護婦は実は機械人間だったりするんですよ。ははは。
ところで、実在のこちらの病院、
もしもあなたが住む街で見かけたならば、
意を決して、踏み込んでみてください。
普通の、どノーマルな、お医者さんです。
うちの嫁さんも隔日で通ってますから。
心配ありませんよ。

きっと。


天気:雨ときどき曇り

今日見た映画:『ニュースの天才』(なにこれー。ちょーつまんない。世界丸見え特捜部の再現Vレベルだった。)