ピン子やるな

ふとテレビをつけたら、
泉ピン子がばあちゃん役のドラマをやってまして
どうやら舞台は佐賀県だし
やっぱ言葉がね、うちの郷里にも近いのでね、
なおかつ貧乏で、とくると泣けますね しょうがないですね
あざといんだけど、でもピン子も子役も先生役も初恋の女の子役も、
うまかったもんで。
まあ『東京タワー』がヒットしたからね。局側としては今やっとけな感じなんでしょうけども。
こんなん見てるとついつい、
僕が生まれ育った筑豊の炭住の風景がやっぱりねえ。
思い起こされます。
長屋でねえ。
何か悪いことをして(何したのかは全く覚えていないけど)外におっぽり出されて
泣きながらずーっと玄関前でねえ。
日が暮れてもさ。僕が意地を張るもんだから。
謝れば入れてもらえるのにねえ。
「謝らん」の一点張りで。
意地を張って。立ちつくして。真っ暗になっても。
ずーっと。いつまでも。

そのうち玄関が開いて
おかんが「入らんね」と言って、泣きじゃくる僕を家に上げてくれる。
あったあったそんなこと。
ほんの22,3年くらい前の話。

ところで、ピン子のドラマ、最後まで見たら、
島田洋七」の生い立ちが元になったドラマだった。本人原作の。
なーんだ。んー、半減。もみじまんじゅう。


天気:晴れ


意地を張る癖は、直ってません。