オスカーのエリオット・スミス

エリオット・スミスの新譜が出たみたい『NEW MOON』
どんな内容なのか、ちょっとわかんないんだけど、
あとでレコード屋行ってみます。

エリオット、死んだのが2003年10月21日。結構経つ。
ぼくはすごく彼の音楽が好きで、
彼の自殺を知った時にはほんとにすごいショックで。
ほんとに残念で。心から悲しくて。
何で死ななければならなかったのだろうか?

喪に服す意味も込めて、僕はよく彼の曲『Baby Britain』をライブで歌っていました。
歌詞はなんともアルコールまみれな悲惨なものなんだけど、
不思議と前向きな気分になるんです。良い曲です。
僕は彼の、楽曲への「向き合い方」というか「相対し方」、スタンス、に共感していて、
そこには状況から一歩離れた、
ジャスト・ア・描写精神があって。
感情を排した、透徹な、状況を描写する目、を彼は持っている。
彼をポップ・スター(あえてそう呼ぶ)たらしめた、資質。
彼の曲はみんなポップなんです。
深刻は滑稽なんです。

ネットで検索したら、彼がアカデミー賞授賞式で『ミス・ミザリー』を歌う映像が出てきた。
映画『グッド・ウィル・ハンティング』に提供した曲。
結局受賞は逃したものの(獲ったのは『タイタニック』)、
彼を一躍ダムに押し上げた大舞台。
そして、
なんとも居心地悪そうに、心そこにあらずで、
とつとつとアコギ鳴らして歌うエリオットを見て、
爽快さも混じった複雑な悲しい気持ちになって、
うるうるしたところです。
映画、見たと思うけど内容をよく覚えていない。1998年。


天気:晴れ