女王の瞳にコンタクトレンズ

こんなものがほんとに入るのかしら
こんなものがどうやったら入るのかしら
女王は首をかしげながら、
ガラスの玉をその瞳に押し込むものでした。ちゃんちゃん。

なにしろ苦労して、
買ったまま放置してあったコンタクトレンズを入れた
30分くらいかかってやっと乗っかった
思ったよりごろごろしない。
やけに外からの光が眩しいが、女王であるわたくしの方が眩しいから。
ハードレンズは角膜の上を動くのが味噌、とのこと
気にしない気にしない。

うつむいている方が楽である。
じゃあ本でも読むかと、読みかけの本を開く
てぃむ・おぶらいえんの『にゅーくりあ・えいじ』という本。
尋常でないまばたきを繰り返しながら読む。
この本は、とくにあなたに薦めはしませんけど、
わたくしにとっては感情移入のしやすい、安らげる本です。
小説の機能としてもっとも有効であることのひとつは、
読み手が「ひとりじゃないんだ」と安堵できること、だと
わたくしは思います。

思い切って外へ出て吉祥寺、
英会話のレッスンを受け、ロンロンでタルトを買い、
戻ってくる頃にはもうなんだか疲れたもんで外す。肩もこった。
保存液に浸してまたあしたトライ。


天気:晴れ
BGM:ビーチボーイズ『トランセンデンタル・メディテーション